スキルマーケットの落とし穴!?

これまでも
私が利用している「ココナラ」など、
スキルマーケットについては複数回ブログで書いてきました。

今回は「そういう事もあるんだろうなあ…」と思っていた、
ある問題を目の当たりにしたので、思ったことを記事にまとめてみました。

他人の作品を勝手に自分のサンプルとして載せて出品してしまう人がいる。

先日、私の大好きなクリエイターさんの作品が
某スキルマーケットの広告に使われておりました。

その作品は以前から拝見していたので
ご本人様がスキルマーケットへの出品をはじめられたのかな!?
と思いました。

しかし、出品者のサービスページを確認したところ
サービスに記載されているホームページアドレスは私の知っているご本人様のものではありませんでした。

また、ご本人様のSNSには「依頼は受け付けてない」とあり、
「なりすまし出品を確認しており、すでに通報済みです」といった報告もありました。

なんとそのサービスの出品者はご本人様とは無関係の、なりすまし出品者だったのです。

もし購入したらどんなモノが納品される?

「他人の作品を自分のサンプルとして出品している人に依頼したら、どんなものが納品されるんだろう?」
ちょっと想像してみました。

おそらく他人のサンプルを使ってしまうくらいなので、
なりすまし出品者のスキルはあまり高くない無いと思われます。
仮に仲介目的の業者なのであれば、なんの技術も持っていない可能性すらあります。

サンプルとは違う雰囲気の作品が届くかもしれません。
納品されないまま、勝手に取引終了とされる可能性もあるでしょう。
しかし、それならばまだマシかもしれません。

危険なのは、サンプル同様に他人の権利を侵したデータを納品された場合です。

例えば、
イラストで言えば、他人の描いたキャラクターの頭や身体をツギハギしてオリジナル作品として納品された場合。
音楽で言えば、既存曲を出品者のオリジナル曲として納品された場合

…などです。

そして、もしそうなると本来の作者や作品への被害を生むだけではありません。

購入者も被害者…そして更なる被害の可能性も

購入者はいわば騙されてサービスを購入したわけです。

もちろん被害者なのですが、それだけにとどまらない可能性もあります。
購入者は納品物を公表して何かに使う予定もあるでしょう。
アイコンやチラシ、ポスター、映像etc…。

もしそれが他人の権利を侵した納品物であれば
公表することで、権利問題に気づく第三者も現れると思います。
場合によっては責任問題に発展します。

媒体次第では回収や作り直しのコストも発生します
その費用を、なりすまし出品者やスキルマーケットの運営に請求するのは難しいでしょう。
そうなると、もう一度対価を払って他の方に依頼する事になってしまいます。

何を信じたらいいの?

購入者側としては何を信じたら良いのか…。

そのまんまですが、
サンプルとして提示しているものが、
本当にその出品者の作品なのか確かめる事でしょう。

サンプルの画像を保存して、Google画像検索などしてみると良いかもしれません。

また、ある程度の力あるクリエイターなら
ホームページやイラスト投稿サイト、動画投稿サイト、SNSなどのアカウントを持っている可能性が高いです。

ココナラだとプロフィール欄にホームページやSNSアカウントの記載箇所があります。
それが本当に本人のものかは保証できませんが、
本物であればホームページやSNSのプロフィールに記載されているURLや各アドレスはそれぞれ相互なハズです。
※2019年9月修正 現在、ココナラではホームページやSNSアカウントの記載は不可能となりました。
他の方法では、スキルマーケットで使っている名前やハンドルネームで検索してみる…というのもあります。

スキルマーケットの運営様からすると、
「やめてくれ~!」と思うかもしれませんが
自分の身は自分で守るしかありません。

場合によっては、
ホームページやSNS経由で直接依頼してしまった方が
手数料が発生しない分、安価に制作してもらえたりと、双方メリットもあるかもしれません。

安価で「権利ごと譲ります」は危ないかも!?

安価なサービスにも関わらず
「権利ごと譲ります」とか
「著作人格権を行使しません」とか
記載している場合、個人的にはちょっと注意が必要かも…と思います。

今回のなりすまし出品者も、サービス説明ページに上記のように記載していました。

言ってしまえば、
最初から他人の権利を犯している納品物ならば、譲れる権利なんてありません。
何の実態も無いゆえに、安価で簡単に譲れてしまうのです。

本来、制作物の著作権は安価に譲れるものではありません。

小さなイラスト一つでも、
例えばそれを
・チラシに使う場合
・Tシャツに使う場合
・スタンプに使う場合
制作者はそれぞれ別途、クライアントに使用料の請求が出来るのです。
権利ごと譲ってしまえばそれきりです。

…とはいえ、
スキルマーケットの中には「納品物の権利は購入者側に帰属する」というサイトもあります。
出品側も購入側もよく確認しておきましょう。

おわりに

今回のようなケースは珍しいと思います。
出品者のほとんどは学生さんや主婦、フリーランスの真面目な方々でしょう。
お手軽、安価、便利で魅力的なスキルマーケット…しかし、だからといって何も考えずに購入するのは危険です。

購入者は出品者の情報をきちんと確かめてからサービスを購入するようにしましょう。

映像、イラスト、漫画、コンテなどの制作、画像加工を承っております!→こちら

スキルマーケットの落とし穴!?” に対して1件のコメントがあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)