続・Cinema4Dで漫画の背景を作る。

昨日に投稿しました、
「Cinema4Dで漫画の背景を作る。」の記事が、
MaxonJapanさんにツイッターでリツイートして貰えたおかげもあって、
多くの方に見てもらうことが出来ました。

機能の紹介しかしていなかったので、
「具体的にどうしたらいいの?」と思った方もいるかもしれません。

…というわけで、簡単にですが説明したいと思います。

■ はじめに

画面レイアウトは初期設定、
Cinema4DのバージョンはR19 Studio版です。
「Sketch&Toon」という機能を使うので、
使用可能なCinema4Dのバージョンは「Studio」「Visualize」のみです。
「Prime」と「Broadcast」では再現できませんのでご了承ください。

※学生さんや教職員さんが無料で手に入れられるバージョンは「studio」なので、問題ありません。
※R21以降はバージョンが統一されたので、AfterEffects付属のCinema4D Lite以外なら使用可能です。(2019年12月追記)

1 モデルを読み込む。

なんでも良いのでモデルを読み込みましょう。
ひとまず、私はCinema4D R19に付属していた
「Spiral Staircase – Modular」を読み込みました。
螺旋階段ですね。

2 「sketchスタイル」タグをつける。

「Spiral Staircase – Modular」…螺旋階段のオブジェクトをマウスで右クリックして、
「sketchスタイル」タグをつけます。

「茶色い箱のアイコン」が付いていればOKです。

3 色を真っ白にする。

そうすると画面右下の項目が変化しています。
もし、変わってない!という場合は
先程つけた「茶色い箱のアイコン」…sketchスタイルのタグをクリックして下さい。
さらに「シェーディング」の項目をクリックして表示させます。

現状のままだと、
レンダリングしても設定されたマテリアルの色が表示されてしまいます。
モノクロ漫画想定なので、色は無いほうが望ましいです。

今回は、
「色を無くす」というよりは「全部の色を真っ白に塗りつぶす」と考えてください。

そこで、「有効にする」「カラーライズ」にチェックをいれ、
その下のバーを真っ白にします

初期設定では青色のグラデーションになっていますが、
黒色のチェックボックスをマウスで下にドラッグすると
消去されて青一色になります。

更に青色のチェックボックスをダブルクリックすると
色の調整が出来るので、真っ白にしましょう。

このようになります。

4 レンダリングの設定をする。

あとはレンダリングすれば良いだけなのですが、
そのままでは漫画に使うには解像度が粗いので、
「レンダリング設定」のアイコンをクリックします。
カチンコに歯車のマークのものがそれです。

レンダリング設定のウィンドウが表示されたら、
「出力」をクリックします。
初期設定では「1280×720」となっていますが、
3倍ぐらいにします。「3840×2160」です。

次にレンダリング設定の「sketch and toon」をクリックします。
さらに「レンダリング」の項目をクリックします。
線の「太さ」の調整が出来るので、好みに合わせて100%から200%とかに変えてください。

※カメラの距離に合わせて線の太さは変えたりも出来ますが、今回は割愛します。

次に、レンダリング設定の「保存」をクリックします。
画像の形式や名前、どこに保存するかを指定してください。

5  レンダリングする。

レンダリングのアイコンをクリックします。
カチンコにフォルダのついたアイコンですね。

sketch&toonは優秀ですが、
表示する線の数が多いと計算に時間がかかります。
今回のようなモデルなら数秒で終わると思いますが、
街の遠景などだとPCのスペックによっては10分ぐらいかかるかもしれません。
気長に待ちましょう。

レンダリング結果の画面が出ました。


この状態で満足であれば完成です。
線の太さが気になった場合は4に戻って線の太さの調整をしましょう。

6 仕上げと微調整

モデルによっては
「一部の線が途切れている」
「余計な線が表示されている」
という場合があるかもしれません。

対処方法はあるのですが、
長くなってしまうので、今回は割愛させて頂きます。

漫画用途なら線を足したり引いたりは
イラストソフトでやってしまった方が早いかもしません

「Clip Studio Paint」や「Photo shop」などで使用する場合、
書き出した絵のレイヤーを「乗算」に変えて使うと、
バックの白を無視して線だけが表示されて使いやすいと思います。
または「Clip Studio Paint」であれば、
「輝度を透明度に変換」という操作をすると、白が綺麗に抜けた線画に出来ます。

※下の画面がピンクなのは、白に重ねても分かりづらいからです。

また、「線の色が完全な黒ではない!」という場合は
色相・彩度などで調整してみてください。

今回は以上です。
Cinema4Dは本当に奥が深く、
一つのことをやるにも選択肢がいくつもあります。

私も独学なので、
同じ結果を出すにも、本当はもっと良い方法があるかもしれません。

もし知識のある方がご覧になって下さった場合は
コメントなどで教えて貰えると嬉しいです!

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