「タフマン」のwebCM用イラストを制作させて頂きました。

株式会社ヤクルト本社様「タフマン」webCM用のイラストを制作させて頂きました。
(CM動画は残念ながら、公開終了にともない削除されてしまったようです)

ヤクモレオが制作したイラストはこちらです!

【ヤクルト公式】タフマンブランド⑦「タフ・レーザー」篇

【ヤクルト公式】タフマンブランド①「安藤タフ」篇

タフマンのCMといえば、伊藤四郎さんメイプル超合金(カズレーザーさんと安藤なつさん)でおなじみですよね。
有名なタレントさんが出演されるCMにイラストを使ってもらえるのはとても嬉しかったです!

今回はこのイラストの制作過程などを書きたいと思います。

はじめに

今回の記事の内容ですが、またCinema4D関係です。

そもそも、私がCineam4Dを使い始めたのは
映像制作用途半分漫画・イラスト用途半分でした。
最近はイラストの案件でも背景や小物など、
どこかしらでCinema4Dに頼る事が多くなって来ました。

今回はチュートリアルではないのでザックリとした解説になりますが、
もしかしたら漫画家、イラストレーターさんの参考にもなるかもしれません。

タイトルロゴ制作の流れ

タイトルロゴ制作にCinema4Dを利用しています。

まずは漫画・イラスト制作ソフトのClipStudioPaint
クライアント様より頂いたラフスケッチを元にタイトルのフォントを起こしました。

それをIllustratorで開き、パス化してAiファイルで保存します。

次にCinema4D「CV-ArtSmart」というプラグイン経由でAiファイルを開き、
キャップとフィレットをつけたり、各文字のバランスを調整します。

Cinema4Dから書き出したものがこちらです。

再びClipStudioPaintで着色したり、仕上げていきます。完成したものがこちらです。

Cinema4Dでマテリアルやテクスチャをつけたり、反射、発光など加えて仕上げる事も出来ますが、
今回はイラスト納品の案件でしたので、イラストソフトで行いました。
この理由は後述しますが、CMでは若干カラーリングが変わっているのが答え…でしょうか(笑)

タフ・レーザーさんの武器などの制作過程

武器などもCinema4Dで制作しています。

・弾丸ベルト
弾丸ベルトは、まず弾丸を一つ用意します。

それをCinema4Dの機能の一つ、「クローナー(モード…放射)」で複製します。
更に、そのままでは位置が揃いすぎてしまうので
「ランダムエフェクタ」でほんの少しだけ位置をずらしました。

最後に「Sketch&Toon」を使ってレンダリングしたものがこちらです。
これにClipStudioPaintで若干手を加えて、着色・仕上げをして完成です。ベルトの反対側も同様に作りました。

・SFチックな武器
武器は、「それっぽければなんでもOK」とのご依頼でしたので、
パーツを組み合わせて制作しました。

左の武器の先端は円柱を「クローナー」で複製して並べただけですし、
右の武器の先端も立方体からブール機能を使って9つの穴を開けただけです。

細々としたパーツも、一から作ると大変ですが
例えば「歯車」などはCinema4Dコンテンツブラウザに最初から入っていますし、
商業利用可の小物のデータも販売・配布されているものが多々あります。
権利面の問題が無ければ、そういったものを利用するのも良いと思います。

一度作ったパーツは、コンテンツブラウザに保存しておけばいつでも呼び出す事が出来ます。
エフェクターやデフォーマで変形させたり
クローナーの並びを変えれば見た目は万華鏡のようにいくらでも変えられるので、
同じデザインはマズイ!という場合でも柔軟に対応できます。

最後に弾丸ベルトと同様に「Sketch&Toon」を使ってレンダリングしたものがこちらです。

多少線を加えて、ClipStudioPaintで着色・仕上げで完成です。
武器や弾丸ベルトはほぼ線画を描いていません。

※「Sketch&Toon」って何?という方は過去の記事をご参照下さい。
Sketch&Toonで漫画の背景を作っていく過程を2度に分けて説明しています。
こちら→

「3Dに頼らず描けばいいのに」と思われるかもしれませんが、
上記のような凝ったデザインで後から「角度を変えて下さい」と
クライアント様に言われてしまうと修正が大変なので、最近はCinema4Dに頼る事が多いです。

ちなみにロゴも含め、モデリングの段階で色を付けなかったのも同じ理由です。
イラストソフトでレイヤーを分けて着色しておけば、私の手を離れた後でクライアント様側による変更も可能だからです。

今回のイラスト制作で難しかった事

今回は、ラフをクライアント様がご用意してくれたので
「幼年誌風」&「魔法少女風」というコンセプトラフを元に、より具体的な形にしていくのが私のお仕事でした。

ツールとしてはClipStudioPaintで制作し、PSD形式で納品となります。

その中で、カズレーザーさんに関しては安産だったのですが、
安藤なつさんに関してはちょっぴり難産でした。

理由は「安藤タフ」篇のデザインです。
安藤さんの着ている鎧はTVCMでもお馴染みのデザインなのですが、
コンセプトが「子供向け魔法少女」だったので
魔法少女っぽく安藤さんを描かなくてはなりませんでした。

しかし、
魔法少女と言えば
・「ボリューミーな髪の毛」
・「デフォルメとメリハリの利いた体型」
・「ボディラインの出た衣装」
などが特徴です。

コンセプト的にはギャップの面白さが大事な部分なので、
最初は鎧を着せつつも、魔法少女要素の強いラフを制作しました。

しかし、「安藤なつさんの体型を活かして魔法少女にして欲しい」と修正を求められました。
そこで困ってしまったのです。

なんせ髪の毛は全てヘルメットに納まっていますし、
衣装は露出が一切ありません。
魔法少女らしいメリハリの利いたデフォルメも封じられると、
どうしても
「魔法少女のコスプレをしている安藤さんの絵」になってしまうのです。

最終的に、
「デフォルメ体型でありつつ、大きめサイズのインナーを身に付けている」
という考え方を思いついた事でOK版が出来ました。

モノ作りはイラストに限らず、
「答えが出ている完成品」だけを見ると、
「これなら簡単に作れるのでは?」と思ってしまいがちですが、
「答えが出ていない、可能性が無限にある状態」から「完成形」まで持っていくのは
なかなか難しかったりします。

ちなみに、伊藤四郎さん扮するマスコットキャラは
3Dモデルも用意されていたので困りませんでした(笑)

最後に

私のお仕事の7割守秘義務から実績公開が出来ない案件ばかりなのですが、
今回は公開する事が出来て嬉しかったです!
クライアント様に感謝です!

イラスト、漫画、映像制作、TVコンテ、画像加工など承っております。
機会がございましたら是非ご相談下さい!
過去の制作実例などはこちら!→

どうぞよろしくお願いいたします!

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