日本語UIでBlenderを使うと問題が出るアドオンって?
今回はBlenderで
英語UI(ユーザーインターフェイス)では問題ないのに日本語UIでは問題が出る!?
…というアドオンがある場合は
「新規データ」の項目を確認してみよう!というお話です。
※この記事の内容は動画ですべて解説しておりますので、
動画を見て頂けた方は読み飛ばして貰っても構いません。
■基本的な設定
有名な話ですが
BlenderのUIを日本語で使う際、
「編集」→「プリファレンス」→「翻訳」の
「新規データ」にチェックが入っていると
アドオンによってはエラーが出ることがあります。
なので、日本語UIで利用したい場合はチェックを外しておきましょう。
■具体的にどんな問題が出るの?
例えば、
「Grab-It」という
キャラクターやモノにオブジェクトを関連付けして動かしたり、
それを解除したりするアドオンがあります。
このアドオンの場合は
英語UIと日本語UIで同じ操作をしても結果が変わってしまいます。
・英語UI…問題なく動く
・日本語UI…なぜか立方体が表示され、関連付けも解除もされない
しかし、
「新規データ」のチェックを外してさえあれば、
日本語UIでも問題なく利用できます。
ちなみに、
このアドオンの機能は標準機能だけでも再現できるので、
必須アドオン!というわけではありません。
とはいえ、標準機能で再現しようとすると結構面倒くさいので
気になった方はチェックしてみてください。
有償アドオンで25ドル(記事作成時点)です。
■他のアドオンとの連携による落とし穴もある
「日本語」⇔「英語」UIをワンクリックで切り替える
「Ttranslation」という、大変便利なアドオンがあります。
このアドオンですが、
初期設定で使っていると
「英語に切り替えてから、また日本語に戻す」という動作で
外していた「新規データ」に勝手にチェックが入ってしまいます。
「編集」→「プリファレンス」→「アドオン」の
「Ttranslation」の設定で
「影響」の項目に「新規データ」というものがあるので、
このチェックを外すと
「日本語」⇔「英語」と切り替えても
「新規データ」へのチェックは勝手に入らなくなります。
「Ttranslation」は無償アドオン(寄付も可能)です。
キーボードからUIを切り替えることも出来ますが、
個人的にはUI右下に切替ボタンを配置して使う方が好きです。
■まとめ
「新規データ」のチェックについては、
多くの初心者向けチュートリアルで伝えてくれているので
知っている人も多いかと思います。
私もBlender2.97や3.00ではきちんと設定してあったのですが、
どうもBlender3.1ヘの移行時に
「Ttranslation」の方でチェックを外すのを忘れてしまっていたようです。
おかげで、
「メインPCとサブPCでなぜか挙動が違う」
「3.0系と3.1系でなぜか挙動が違う」
といった状況に悩まされました。
結果が分かれば「新規データのチェックを外す」という
初歩の初歩が原因だったわけですが、
こういった凡ミスで時間を取られることもある、という経験を
忘備録として残しておきたいと思います。
どなたかの参考になれば幸いです。
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