Aeのオススメ有償プラグイン&スクリプト紹介
ブラックフライデーやサイバーマンデーで、
Aeのプラグインを買おう!という人も多いと思うので、今回は
「Aeのオススメ有償プラグイン&スクリプト」を書きたいと思います。
内容的には
「Aeを使い始めた頃の、右も左も分からない自分にオススメするならコレ!」というものなので
玄人さんの参考になるものではありません。
ちなみに私はボカロPVや、紙芝居的な動画を作りたくてAeを使い始めた人間です。
実写系やモーショングラフィック系を目指すユーザー様とは求めているものが違うかもしれません。
□最初に
Aeとは「AfterEffects」の略です。
プラグインとは「標準機能に追加出来る、拡張プログラム」です。
スクリプトとは、「標準機能を用いて様々な工程を実行させる為の指示書」のようなものです。
この記事ではちょっと乱暴ですが、どちらも「便利な追加機能」という認識で進めます。
Aeプラグインを買おうとすると日本のサイトでは代理店の
「フラッシュバックジャパン」さんに行き着くと思います。
こちら→
フラッシュバックジャパンさんは定期的にセールを開催してくれますし、
プラグインの紹介も丁寧です。
何より、購入後は日本語でサポートを受けられるのが最大のメリットです。
ただし、
Aeプラグインの多くは海外メーカーのもので本家のサイトでも売られています。
なので、英語OK!な人は本家から直接買う方が多少安いと思います。
グーグル翻訳などでサイトの内容は十分理解できますし、
メールのやり取りもそんなに困る事はないでしょう。
フラッシュバックジャパンさんでセールがある時は
本家もセールをしているパターンがあるので、
「サポートを取る」か「価格を取る」か検討してみて下さい。
※この記事に載せてある商品価格は2018年11月18日現在の非セール時の価格です。
□オススメ有償プラグインの紹介
■Optical Flares(オプティカルフレア)
レンズフレアの作成プラグイン。
鉄板プラグインの一つ。
Aeの標準機能でもレンズフレアはあるけれど、種類が少なく演出の幅も限られるので
余裕があれば買いましょう。
安い、便利、使う場面が多い!
カメラについた汚れまで演出することが出来ます。
本来は光の表現で用いる道具ですが、
「イラスト制作の仕上げにグラデーションを重ねる」みたいな使い方で利用するのもアリだと思います。
オプティカルフレア用のプリセット素材集「Pro Presets」も一緒に売っています。
大変便利なので余裕があれば同時に買ってしまっても良いと思います。
・フラッシュバックジャパン…17710円
・videocopilot.net…124.95ドル
■Magic Bullet Looks(マジックバレットルックス)
「looksでパパッと」という言葉を聞いたら、これの事です。
下手したら私は一番お世話になっているかも。
スマホのカメラアプリなんかに入ってる、
色味調整や演出追加機能の究極形みたいなプラグインです。
「なんか画面の雰囲気がイマイチ」…という時に、
膨大なプリセットを片っ端から試したり、
パラメーターをカスタマイズしてみると思いの他、素敵な雰囲気になってくれます(笑)
動画でなくても、イラストに使うのもアリ。というか、フォトショップ版もあります。
Magic Bullet Suiteというセットもあるのですが、LooksだけでまずはOKかと。
・フラッシュバックジャパン…56160円
・RedGiant.com…399ドル
■Trapcode Particular(パーティキュラー)
Aeユーザーは大抵持ってるのでは?というぐらい有名なプラグイン。
炎、爆発、煙、光、雪…最新版では流体表現まで可能になりました。
「パーティクル」とは粒子の事で、
この粒子の形や色、光り方などを変える事で無限の演出が出来ます。
イラストをパーティクルに設定する事も出来るので、
木の葉や花びらを描いて、風の向きや重力を設定して舞わせる…などもお手の物。
カスタマイズ可能な膨大なプリセットも付いてくるので、
初心者でも凝った表現が簡単に再現できます。
セット商品である、
Trapcode Suiteに含まれるプラグインはどれも素晴らしいですが、
定価で買うと10万超えなのでまずはParticularを単品で買うのもアリだと思います。
・フラッシュバックジャパン…56160円
・RedGiant.com…399ドル
■AutoSway
Ae標準の「パペットピン機能」を利用した、
あらゆるものを揺らすアニメーションを付けるのに特化したスクリプトです。
キャラクターの髪の毛、スカート、マフラーなどに簡単に動きをつける事が出来ます。
(このページの作例で髪の毛が揺れているのもこのスクリプトを使っています)
一部が動いているだけでも伝わる魅力は変わって来ますよね。
本格的にやりたかったらLive2Dとか別ソフトを使うとリッチな表現が出来るのですが、
Aeだけでこれだけ演出が出来るのは助かります。
私の用途にはベストマッチな一品。
簡単操作、効果絶大、安い!
過去にも記事を書いていますので、よければご覧下さい。
詳しくはこちら→
・フラッシュバックジャパン…5610円
・aescripts.com…39.99ドル
■Real Glow(リアルグロー)
グロープラグインです。
標準機能でもグローはもちろんあるんですが、こちらの方が自然で綺麗なグローがかかります。
「標準機能の延長なら別に要らないか…」と、思うかもしれませんが、
「派手な飛び道具より、地味なプラグインの方が使う機会も多い」とも言えます。
個人的には、今まで制作した映像の8割ぐらいでお世話になってます。
・フラッシュバックジャパン…7120円
・aescripts.com…49.99ドル
※2019年10月追記
RealGlowは現在販売終了しております。
別メーカーですが、「Deep Glow」というプラグインがほぼ後継プラグインなので、
そちらをご検討ください。
・フラッシュバックジャパン…7260円
https://flashbackj.com/product/deep-glow
・海外本家…49.95ドル
https://aescripts.com/deep-glow/
■Lenscare(レンズケア)
リアルなボケをシミュレートする 「FL Out of Focus」 と、
被写界深度をコントロールする「 FL Depth of Field」のセット。
Aeをはじめたばかりの方だと、
「ブラーじゃだめなの?」と思うかもしれませんが、やっぱりリアリティに差は出ます。
アイリス(球の様なボケ)の形もデザイン出来ますし、
デプスマップがあれば、「手前の方がボケる」「奥がボケる」などの設定も出来ます。
こだわりたい方は是非。
Cinema4Dなどの3Dソフトから書き出した映像に後付けで被写界深度を付けるのにも使われます。
難点としては「Lenscare」はちょっと動作が重いです。
というか、ブラー系は大体重いので仕方ないのですが。
・フラッシュバックジャパン…28080円
・frischluft.com…199ドル
ブラーのプラグインと言えば2018年に
「Fast Camera Lens Blur」
https://aescripts.com/fast-camera-lens-blur/
という
日本人制作のプラグインがリリースされたのですが、
こちらはその動きの軽さで話題になりました。
Lenscareと同じ機能があるわけではありませんが、
「Fast Camera Lens Blur」は気軽に使えてより重宝するかもしれません。
・aescripts.com…79.99ドル
■Element 3D(エレメント3D)
Aeで3Dモデルを扱えるようになるプラグイン。
OBJ形式とCinema4D形式の3Dモデルを読み込む事が出来ます。
テキストや、Aiで作ったパスを3D化して演出を付けたりも出来ます。
オブジェクトを変形させることもできますが、基本的にモデリングは出来ないと思って下さい。
3Dモデルを扱えると、MVなどの釈を稼ぐのに重宝しますね(笑)
動作はわりと軽いですし、
単純な立方体でも連ねたり動きを付けるとセンス次第でオシャレな演出をつけられます。
外部で入手した「大きな街」や「学校」などのOBJモデルを読み込んでもいいですし、
抽象的な表現から直接的な表現まで色んな魅せ方が出来ます。
Cinema4Dユーザーにとっても重宝するプラグインの一つだと思います。
どうせ買うなら、マテリアルの素材集は買っておいて損はないかも。
(マテリアルとは、質感の事で、「木」、「石」、「布」…といった質感をオブジェクトに与えます)
Element3D用のオブジェクト素材集も売ってますが、こちらは汎用素材なので実はCinema4Dなどでも使えます。
※3Dモデルを扱うプラグインの中には、
このElement3Dを持っている事が前提の商品もあるので購入時にはお気をつけ下さい。
・フラッシュバックジャパン…28080円
・videocopilot.net…199.95ドル
■ReelSmart Motion Blur(リールスマートモーションブラー)
モーションブラーを後付け出来るプラグイン。
モーションブラーとはなんぞ?という方もいると思うので
お答えすると「残像」を想像して貰えたらと思います。
残像の有る無しで、動きの見た目の優雅さが変わって来ます。
「モーションブラーなら標準であるじゃん」と思うかもしれませんが、
標準のモーションブラーはキーフレームで動きを付けたレイヤーにしか効きません。
要は一度書き出した映像素材にはモーションブラーが付けられないのです。
反面、このRSMBだとバッチリ効きます。
Cinema4Dなどから書き出した映像に使いたい方は、Pro版を買いましょう。
3Dソフトでモーションブラーを付けるとレンダリングに非常に時間がかかってしまうので、
RSMBを使って後付けでモーションブラーを加える事で時短を狙えます。
・フラッシュバックジャパン…Std版12740円 Pro版21160円
・revisionfx.com…Std版89.95ドル Pro版149.95ドル
※共にAe用ノードロックライセンス版の価格
※2019年10月追記
Aeの標準プラグインに「ピクセルモーションブラー」というエフェクトがありました。
こちらですと、モーションブラーの後付が可能です。
動作は重めで、RSMBほどの機能はありませんがまずはこちらを試すのも良いと思います。
■Red Giant Universe(ユニバース)
Trapcode Particularと同じメーカー、Red Giant社のプラグイン集です。
標準機能の上位互換的なものが多いですが、
「まだプラグインは何も買ってない!」という人程、オススメです。
標準機能だと複数のエフェクトを組み合わせたり、
手数をかけないと再現出来ない演出が簡単に適用出来ます。
1年間のサブスクリプション契約で1~1.5万円程なので元はすぐに取れると思います。
「頑張らなくても見栄えのする表現を付けたい!」…という願望をある程度叶えてくれます(笑)
どんなプラグインが含まれているのか?は、
本家サイトのエフェクト一覧が一番分かりやすいです。
こちら→
※購入時期やアップデートで収録されるものが多少変わります。ご了承ください。
・フラッシュバックジャパン…14040円(1年)
・RedGiant.com…99ドル(1年)
■Elemental 2D FX pack(エレメンタル2D FXパック)
最後に番外編。こちらは素材集になります。
実は…本当は教えたくないアイテムです(笑)
こちらは2Dアニメ演出の素材集になります。
気流、炎、爆発、煙、水、雷、光…様々なアニメ素材が盛り込まれています。
現時点で、EnvatoMarket(VideoHive)で買ったものの中では一番のお気に入りです。
EnvatoMarket(VideoHive)のアイテムの多くは、
「一度納品データに使ったら、ライセンスはクライアントのものになるので、次に使いたい場合は買い直さなければならない」
という仕様なのですが、
この素材集は「マルチユーズライセンス」版を買えば「何度でも使ってOK」なのです。
動画だけではなく連番画像データも含まれているので、
イラストにそのまま貼り付ける事の出来る、大量のエフェクトイラスト素材集でもあります。
videohive.net…99ドル
※「マルチユーズライセンス」は99ドルの方です。
※権利や利用規約は変更の可能性もある為、ご自身で確認して下さい。
EnvatoMarket(VideoHive)について、詳しくは過去の記事をどうぞ。
また、同じ方向の2Dアニメ素材集で
ClipStudioPaintを用いたアニメ制作の書籍を出している
ヨツベさんの2Dアニメーション素材集「yotube_2DFX_111pack_2015」があります。
こちらはBOOTH他で販売されているので、買いやすいと思います。
https://booth.pm/ja/items/183692
BOOTH…4980円
□まとめ
「まあ大抵はここら辺になるよね」…というベタベタなラインナップですが、
それだけ失敗の少ないプラグイン&スクリプト達と言えるでしょう。
「もっと便利なプラグインがあるよ!」
…という意見もあるかと思いますが、
初めて購入した人に分かりやすい解説や、
チュートリアル動画が揃っているのは何だかんだ老舗プラグインになっちゃうんですよね。
過去に「Aeのオススメ無償プラグイン」という記事も書いているので、良ければ合わせてご覧ください。
パート1はこちら→
パート2はこちら→
どなたかの参考になれば幸いです。
映像、イラスト、漫画、コンテなどの制作、画像加工を承っております!→こちら
“Aeのオススメ有償プラグイン&スクリプト紹介” に対して 2 件のコメントがあります