「El Dorado」のMV&使ったプラグインなどのご紹介。
マリオ・デモンズさんの新曲、
「El Dorado」(エルドラド)のMVを制作させて頂きました!
よろしければ、是非ご覧くださいませ!
今回はこのMVを作るに当たってはじめて導入した、
Cinema4DとAfterEffectrsのプラグインやスクリプトについて書きたいと思います。
「El Dorado」ではイラストを使っておらず、
主にCinema4Dで制作した映像をAeで編集して完成させました。
「架空のライブ」をテーマにしているので、
光の演出や電光掲示版の演出、ライブを撮影するカメラの動きなどに少しこだわってみました。
■GorillaCam
制作者…greyscalegorilla
Cinema4D用のカメラプラグインです。
普通に使うとスムーズな動きになり過ぎるのを、
良い感じに「手ブレ感」や「人が撮影した感じ」にしてくれます。
今回はほぼ全シーンで使っています。
固定カメラに見えるシーンでもこのプラグインを使って微妙にカメラを動かしています。
ターゲットのオブジェクトを決めて、
そのオブジェクトが動くと自動でカメラが追尾してくれる機能や
指定したターゲットにフォーカスを合わせたり外したり、ズームしたりする機能
…などの使い勝手の良いものから、撮影しながら撮影者が何かに躓いて揺れたり、
地震が起きたような揺れを演出する機能など、特殊なものまであります。
ちなみに、カメラのターゲット機能自体は
Cinema4Dの標準機能でもあるのですが
例えば空を舞うUFOを撮影しようと思った時、
動きを追いきれずに行き過ぎてしまったり戻ったり…
といった演出がこのプラグインでは簡単に再現できるのが面白いです。
※販促用のデモ映像。最初がプラグイン適用前、次が適用後です。後者の方が人間が撮影したっぽくなっています。
価格…99ドル。
詳細と購入はこちらから。
■Filmmaker’s Transitions(Animation Composer)
制作者…Mister Horse
「Animation Composer」というAfterEffects用無償スクリプトの拡張素材集の一つです。
※Animation Composerについては、こちらで記事にしています。
こちらはAeのカメラそのものを操作するスクリプトではなく、
シーン切替時のトラジションを演出してくれるエフェクトになります。
MVでは冒頭のDJブースの連続した短いシーンを繋いだ箇所や、
間奏部最後の、拍手を始めるシーンからの画面切替時に使用しています。
非常に使いやすく、また簡単にハッタリの効いた演出を魅せられるので
今後も活躍してくれそうです。個人的にはオススメです。
※販促用デモ映像。シーン切替の瞬間に演出が入っているのが分かるかと思います。
価格…49ドル。
詳細と購入はこちらから。
■Text Presets(Animation Composer)
制作者…Mister Horse
前項同様、
「Animation Composer」というAfterEffects用無償スクリプトの拡張素材集の一つで、
テキストアニメーションのプリセット集です。
「え!?なにそれ!?」と思う方もいるかもしれません。
このMister Horseの拡張素材集はaescripts.comでは販売されておりません。
そしてまた、
おそらく一番需要の高い「Animation Composer」の拡張素材集
「The Most Handy Motion Presets」もaescripts.comでは販売されておりません。
それどころか、Mister Horseの公式サイトでも売ってはいません。
では、どこで買えるのかと言いますと、
「EnvatoMarket」の「Videohive」です。
以前、私も記事を書きましたがその場所です。
以前の記事はこちら
なぜこんな事になっているのかと言いますと、
「EnvatoMarket」にて独占販売設定にしてしまったからみたいです。
ご本人が現在どのように考えているのかは不明ですが、
一度独占契約で売ってしまうと後から変更するのがなかなか難しいのかも?しれません。
Mister Horseさん以外のベンダーさんでも、
それが出来なくて自分のサイトで売るのを諦めたという方がおりました。
…で、肝心の中身はと言いますと、現時点ではなんとも言えず…(笑)
一応、MVではタイトルロゴシーン右上のテキストアニメと、
最後のクレジットで使ってはみたのですが、
この程度ならAe標準のアニメーターでも出来ちゃうので、もっと活かす為の勉強が必要そうです。
価格…56ドル。
詳細と購入はこちらから。
■AE Pixel Sorter
制作者…Gabriel Grenier
MVではBメロからサビに移る際、画面の色が横にビャーッと伸びる演出に使っています。
2017年にちょっと流行った演出ですね。
非常に簡単にピクセルソートを演出可能な反面、
映像制作に関わってる方には
「ああ…AE Pixel Sorterだねえ」と思われちゃいそうです(笑)
私はそういうのは気にしませんが、
気にする人は他のエフェクトと組み合わせたりして使うと良いかもしれません。
※販促用デモ映像。魅力的な演出ですが、魅せ方の幅を広げるには工夫がいる…かなあ。
価格…約40ドル。
詳細と購入はこちらから。
■EditMonkey
制作者… Ebberts + Zucker
MVではAメロとBメロの電光掲示版部分の歌詞演出に使っています。
Monkeyシリーズ最新作(2018年5月時点)です。
Monkeyシリーズが何かと言いますと、
「手間のかかる演出でもこれを使えば簡単に出来ちゃう!」
的な人気スクリプトのシリーズです(笑)
ちなみに、
MVサビ部分の歌詞演出は同じように見えて、
「Type Monkey」というMonkeyシリーズで一番古く、有名なスクリプトを使っています。
Monkeyシリーズについてはまた別の記事でまとめを書こうかと思っていますが、
色んな種類が出ていて、
しかもそれぞれの製品の機能が微妙に被っているので
機能差を把握するのが少々ややこしいです。
「EditMonkey」は個人的には
同シリーズの「Motion Monkey」と「Type Monkey」を足して割ったような印象でした。
今回は単純な使い方しかしておりませんが、
Monkeyシリーズ中で一番価格も高いので、元をとるべく勉強して行きたいです。
価格…約120ドル。
詳細と購入はこちらから。
■まとめ
なんだか思った以上に色々新しいエフェクトを導入していました!
私がプラグインやスクリプトを買うのは大抵セールの時なので、
実際は30~50%オフぐらいで買っているのですが、
それでもなかなかの金額です…散財に気をつけたい!(笑)
さて、マリオさんの次のMVでは
打って変わって私が描いたイラスト2枚だけを使ったシンプルなものになる予定です。
少ない素材を活かしたMVの制作…!というとあまり経験してこなかったので、
私にとっては挑戦でもあり、現在楽しみながら制作を進めています。
投稿されたら観て貰えますと嬉しいです!
それではまた!
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