続・「昼の画像」を「夜」に加工する方法
前回に引き続き、
背景素材の配布・販売を再開した記念に、
「昼の画像」を「夕方」や「夜」になるべく簡単に加工する方法を書きたいと思います。
下準備までは前回の「夕方に加工する方法」と同じなので、既に見た!という方は読み飛ばして下さい。
■下準備
■無償データのダウンロード
今回は「チュートリアル用の背景素材」&「調整用の素材」を用意しましたので、
最初にこちらからダウンロードして下さい。
Pixivに登録している方→こちら
(こちらはチュートリアル用素材の他にお試し用の素材も入っています)
登録していない方のDL先→こちら
登録していない方の場合、上の「こちら」をクリックすると、Googleドライブのページに行きます。
画面右上のダウンロードアイコン「↓」をクリックします。
青地に白文字の「ダウンロード」をクリックします。
ダウンロードしたZIPファイルを解凍してください。
心配な方は、ウィルスチェックして下さい。
(万が一、なんらかの問題が発生しても責任は負いかねます)
※背景素材に関しましては、他の配布・販売素材と同様の範囲で商用利用可能です。
今回はClipStudioPaintを用いての説明となります。
とはいえ、Photoshopをはじめ、どのペイントソフトでもあまり変わらないと思います。
グラデーション素材に関しましては、ClipStudioPaintをお使いの方は特別必要なものではありません。
他のペイントソフトをお使いの方は参考用として代わりにお使い下さい。
※グラデーション素材はCLIPのプリセットデータと同一のものではありません。
■下準備1
DLしたZIPを解凍したものがこちらです。素材のいずれかをペイントソフトに読み込んでください。
CLIPファイル…背景素材と空が配置されたデータです。
PSDファイル…背景素材と空が配置されたデータです。
イラスト風 空なし…空の無いPNGファイルです。バックに空データを配置してください。
空…空データのみのJPEGファイルです。
水彩風とイラスト風 空有りのファイルはこのチュートリアルでは使いません。
■下準備2
背景素材が自身の絵柄と合わないと感じた場合、色味の調整で違和感を減らせる事もあります。
読み込んだ素材の色味が「薄いな~」とか「濃いな~」と感じた場合は
背景素材を複製して並べ、
上から
「背景素材Aのコピー」
「背景素材A」
として、複製した「Aのコピー」の「レイヤーの合成モード」を変更します。
薄いのを濃くしたい→「乗算」や「焼き込みカラー」にして不透明度を下げます。
濃いのを薄くしたい→「加算」や「スクリーン」や「除算」にして不透明度を下げます。
明るい部分はより明るく、暗い部分はより暗くしたい→「オーバーレイ」にして不透明度を調整します。
これらを組み合わせて調整してみて下さい。
これでいいかな、と思ったら下準備は終了です。
ちなみに、ここから先の説明は何も変更していない、基本の状態で進めていきます。
■夜への加工
■昼の背景から夜を作る
■①まず、レイヤー順で「背景素材」が「空素材」の上になっていることを確認します。
昼の空を
編集→色調補正→色相・彩度・明度で
色相のパラメータを操作してを濃紺に変更します。
私は今回の場合、
色相24、明度ー5
としました。
■②その空を3枚複製して、4枚の空レイヤーにします。
■③各レイヤーの「合成モード」を変更し、「不透明度」を調整します。
私は今回、上から
空4…オーバーレイ 78%
空3…焼き込みカラー 72%
空2…乗算 100%
空1(基本の空)…通常 100%
としました。
更に空の色が変わりました。
■④次に、強く光が当たっていたり、反射している部分を補正します。
今回の素材でいいますと、赤枠で囲った部分です。
■⑤新規レイヤーを作り、レイヤーの合成モードを「乗算」にします。
名称を「反射補正1」としておきます。
任意の色でその部分を塗りつぶしていきます。
とりあえず色の差は余り気にせず、
光っていたら違和感のある部分を塗りつぶしていきましょう。
■⑥「反射補正1」レイヤーを複製して
「反射補正2」を作り、レイヤーの合成モードを「焼き込みカラー」にします。
私は上から
反射補正2…「焼き込みカラー」100%
反射補正1…「乗算」54%
としました。
塗った色次第で不透明度の値も変わると思うので、
微調整してみて下さい。
パッと見で違和感がなくなっていればOKですし、後の工程を経てから再度調整してもOKです。
■⑦新規レイヤーを作り、ClipStuidioPaintの夜空グラデーション(プリセット)を全体に適用します。
(またはDLデータの夜空グラデーションを配置してください)
上が黒~下が白です。※画面下部分が真っ白ではなく、
グラデーションの上から半分あたりまでを使うつもりで配置してください。
(DL素材の「夜空グラデーション」をご利用の方は、そのままピッタリ配置してください)
グラデーションのレイヤー名を「夜空グラデーション1」としておきます。
■⑧「夜空グラデーション1」を複製して3枚にし、それぞれ名前を2、3と変えます。
そして、グラデーションのレイヤーの合成モードを変更します。
夜空グラデーション3…「オーバーレイ」
夜空グラデーション2…「焼き込みレイヤー」
夜空グラデーション1…「スクリーン」
に変更します。
なんだか真っ黒になってしまいましたね。
■⑨各透明度を調整します。
今回は以下の様に設定しました。
レイヤー順に上から
夜空グラデーションレイヤー3…「オーバーレイ」25%
夜空グラデーションレイヤー2…「焼き込みカラー」20%
夜空グラデーションレイヤー1…「スクリーン」20%
としました。
※使用する素材に合わせて、任意で調整してください。
とりあえず夜っぽくなってきました。
⑩ここから、光を入れていきます。
新規レイヤーを作り、レイヤーの合成モードを「加算(発光)」にします。
使う色を薄い黄色にして、エアブラシツールで
・車のライト
・街灯や信号
・ビルの各部屋の明かり
などの光を描き加えていきます。
明るすぎるなあ…と感じたら、「街の光」レイヤーの不透明度を調整してください。
⑪ペンツールに切り替えて、同じ「街の光」レイヤーに
夜空に星を点々と描き加えていきます。
これで完成です。
こだわる場合はもっと細部をつめていきますが、スピードとコストを考えると悪くない結果だと思います。
車のライトや信号のライトは色を変えたり、看板にネオンなどがあればそれらも光らせたりすると、
よりリアルになると思います。
■画面が汚い時には
※レイヤーの合成モードの組み合わせや調整次第で、汚い結果になる場合もあります。
そういう場合は、エアブラシツールでボカしたり、
ボカシツールで馴染ませたりしてみてください。
■バックの夜空を汎用素材に差し替える
バックの夕焼けは私が配布・販売している
「イラスト風 空素材集」のものに差し替えても良いと思います(宣伝?)
■宣伝!
最後に宣伝させて下さい!
私はClip、Booth、当サイトで
漫画、イラスト、映像、ゲーム、コンテなどに使える「背景素材の無償配布、有償販売」をしております。
Clip素材サイトはこちら
(単品購入可能ですが、運営にお支払いする手数料分が価格に反映されております)
Boothはこちら
(セット売りのみですが、Clipよりもだいぶ安価です)
当サイトはこちら
直接購入をご希望の方はお問い合わせフォームからご連絡下さい。
・アニメーションに使った一例
・過去に販売したセットの販促動画
よろしくお願い致します!
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