ココナラで目利きが必要になってきた話2
さて、前回は
「最近(2020年春)のココナラはどうなってる?」という記事を書きました。
・高額なサービスが増えてきた
・大量にオプションを羅列する出品サービスが増えた
・某通販サイトを彷彿とさせるレビューやランキング
・相変わらず出品者ランクは参考にならない
という内容でした。詳しくは前回の記事をご覧ください。
→こちら
今回はそれを踏まえて、
「ココナラ攻略法」…なんていうと俗っぽいですが
私なりにココナラの失敗しにくい利用方法を書いてみました。
□目利きが必要になってきた
タイトルにもなっていますが、
「目利き」これです。
目利きとは何か?といいますと、
書画・刀剣・器物などの真偽やよしあしを見分けること。
とあります。
つまり、多くの出品サービスから
良いサービスを見分ける方法を知っていれば失敗も減る…という話です。
最初に答えを書くと
「相手が信頼できる人間なのか?」
「実力はどれぐらいなのか?」
を下調べすることです。普通の事ですね。
で、具体的な行動としては、
「出品者のSNSを見に行くこと」です。
■出品者のSNSを探してみる。
黎明期のココナラは出品者のプロフィールなどに
SNS(ツイッター、ブログ、Facebook、インスタグラム、ピクシブ、ホームページなど)アドレスを
載せることを推奨していました。
が、現在は「直接取引を誘発する」という事で掲載できなくなりました。
(※載せていると運営より注意されます)
では、どうするのかと言えば
ココナラ出品者をそのアカウント名でネット検索してみましょう。
多くの出品者はSNSも並行してやっています。
何故なら、クリエイターは自分で自分を売り込まなければならないからです。
SNSをやっている事は信用にも繋がりますし、お仕事の窓口になります。
むしろ多くのココナラ出品者にとって
ココナラの方こそ、多くの窓口の中の一つに過ぎません。
また、SNSをやっていると言うことはフォロワーさんがいたり、読者がいるわけです。
…という事は変な取引をしてしまえば信用や信頼に関わります。
つまり、
SNSをやっていて活動実績がある出品者は
SNSをやっていない出品者と比べて、
まともな取引を期待出来るということです。
■サンプルの目利き
ココナラには、
出品者が自分の実力を示す為にサンプルを載せられる様になっています。
■ヤクモレオの出品サービスのサンプル例
さて、このサンプル掲載ですが
他人の作品を載せて仕事を得ようとする困った出品者もいます。
過去の詳細記事は→こちら
知名度のある方の作品の場合、
ファンやフォロワーから本来の制作者に連絡がいくので自浄作用もありますが、
海外の方の作品なんかだと難しいでしょう。
なので、ココナラは目利きが必要なのです。
・「その出品者が本当にそのサンプルの作者なのか?」
・「その出品者は安心して取引出来るコミュニケーション力を持っているのか?」
というのを、SNSを確認するだけである程度見極める事が出来ます。
「イラスト制作を依頼したらサンプルとクオリティが違う!」
という話もよく聞きますが、値段なりの部分はあるにせよ
例えば普段からイラストをSNSにアップしている人なら
その出品者にどれだけの画力があるのか判断材料になります。
しかし、そこまで調べたら、もう大丈夫!…というわけでもありません(汗)
■サンプルを作ったのは個人?
今度は
「そのサンプルはその出品者が個人で作ったのか?」
という点です。どういう事かと言いますと、
例えばサンプルが「グループ制作」や「会社として作った作品」という事もあるのです。
その場合、
出品者が「サンプルのどこを担当しているか」は分かり辛い場合があります。
例えば映像制作を依頼したい場合、そのサンプルの
背景を担当したのか、
キャラクターを担当したのか、
エフェクトを担当したのか…etc。
それが分からないと、納品時に「思ってたのと違う」という結果が起こりかねません。
■守秘義務を含んでいそうな内容を語っていたら要注意!
お仕事を依頼されたクリエイターは
その内容を一定期間、もしくは永続的にクライアントに許可なく公表しないように求められることが多いです。
もちろん許可を貰っていたり、時限的に公表可能となる案件もありますし
制作側が最初から公表を前提に受注しているケースもあります。
それでも、現在進行形で進めている案件の内容を勝手に公表してしまっているような場合は要注意と言えます。
公開前の映画について主演俳優がストーリーのネタバレをしていたらどうでしょう?
依頼を考えていたクリエイターのSNSに、そういった言動が見られる場合には警戒した方がいいかもしれません。
ココナラは学生や主婦の出品者も多いので
技術やセンスを持っていても、ビジネスマナー的には未熟な場合があるのです。
■ココナラのデメリット
出品者が信頼できそうだと確認出来たら、
直接SNSで依頼を交渉してみるのも良いでしょう。
その方が安上がりになる可能性もあります。
何故なら、先ほども書きましたが
ココナラは手数料+税を出品者の売上から差し引いて入金しています。
では「その手数料+税は誰が払っているのか?」
と聞かれれば、これはおそらく「サービスの購入者」になります。
どういうことかと言えば、
運営に引かれる手数料+税は、サービス価格に反映されるであろうからです。
例えば、私のサイトで15000円+税で引き受けている案件は
ココナラでは20000円に設定しております。
ココナラの方は手数料と消費税分が上乗せされた額になっているのです。
(※ココナラで20000円のサービスが売れた場合に出品者に入るのは14500円です)
これがココナラのデメリットと言えます。
■ココナラのメリット
逆にココナラのメリットは
・仕事を募集しているクリエイターを探しやすい
・支払いや取引の安全性
・安価なサービスも多い
が挙げられます。
コンビニ決済など支払方法が選べますし、
ココナラ運営が購入者から料金を預かり、
取引の完了&評価の入力が終わってからでないと
出品者は制作費を受け取れない仕組みになっているので、
「お金を払ったのに、納品されない!」といったトラブルは起こりにくいです。
そして実際、
ココナラのサポートには何度か問い合わせしたことがありますが結構しっかりしています。
が、
例えば「音信不通」「納期の遅れ」「一方的なキャンセル」というような
出品者と購入者のトラブルについて、ココナラのサポートは
「当事者間で解決して下さい」としか言ってくれません。
こういった状況を加味して
心配であればまず最初はココナラで依頼し、
次から直接依頼してみる…というのも良いと思います。
ココナラは、「ココナラのトークルームやダイレクトメッセージを通じての直接依頼や誘導」は禁止しておりますが、
ココナラを介さない、購入者と出品者の直接の取引を禁止出来るわけではありません。
■まとめ
思いの他、長い記事になってしまいました(笑)
どなたかの参考になれましたら幸いです!
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