続・ココナラってどうなの?

前回の「ココナラってどうなの?」の続きの記事です。

今回は出品側としてココナラを利用するにあたっての
デメリットや問題、その対処方法について書いてみました。

ちなみに前回の記事はこちらです。

なにをやって貰いたいのか上手く説明出来ないお客さんがいる。

ココナラの場合、購入者は一般の個人のお客さんが中心です。

なので企業や代理店と違って、案件の依頼や発注に慣れておらず
「自分がやって貰いたい事をどう伝えていいか分からない」というパターンがあります。

そういう場合、
参考になりそうな既存作品を紹介して貰うのが手っ取り早いです。

音楽や動画であればyoutubeのURL、
イラストであれば公表先のURLやDLした画像…といった具合です。

まずは叩き台を作り、
修正を重ねて少しずつ理想に近づける…というやり方もありますが、
これは修正回数や修正時間に比例して追加料金を頂ける方が相手でないと危ないです。
延々修正が続く可能性があるからです。

理想通りの納品物を求める場合は、
お客さんにきちんと資料や情報をまとめて貰い、打ち合わせする事が必要です。

それらを面倒臭がられたり、修正の際に費用を払うつもりもなく
「とりあえず形にしてくれ」と言われてしまった場合はなるべくお断りしましょう
それがなぜかは、以下の私の失敗談をご覧ください。

サービス範囲外の依頼をしてくるお客さんがいる

ココナラをはじめた頃、私は画像加工のサービスを提供していました。
このサービスは今もやっています。→こちら

その当時、初心者は「500円からしか始められない」…という事もあり、
広告代理店様から依頼された際の1/20の価格でこのサービスをはじめました。
おかげさまで、サービスは人気を得てリピート購入してくれるお客さんも多くなりました。

リピーターになってくれるのはとても嬉しい事なのですが、
中には、回数を重ねる毎にだんだん無茶な要求をしてくる困ったお客さんもいました。

出来る限り要望には応えたい!…とはいえ、500円で出来る事は限られます。

時給80円以下のお仕事!?

ある時、私は10枚まとめての画像加工を依頼されました。
そして頼まれた画像10枚の内9枚を納品した後、10枚目に「海を描いて欲しい」と言われました。

私は
「500円のサービスなので、画像に無いものを描くサービスはやっておりません」と伝えましたが、
その方は納得してくれませんでした。
9枚を納品するまでに様々なサービス外の要求に応えてしまった私にも問題があったと思います。

仕方なく制作、納品したところ、一言
「心の中にある海の色と違うので直して下さい」と修正を求められました。
これにはビックリでした。

本人にしか分からない理想のものが、何の説明もなく出来上がると認識されていたからです。

と同時に、企業相手ではない
一般の方を相手にするビジネスの難しさを痛感しました。

「申し訳ありませんがあなたの心の中の色は分かりません、理想に近い画像を送って下さい」
と頼んで、更に制作を進めました。

その後、2日間に渡り細かな修正が何度もありました。しかしOKは出ません。
時給換算すると…サービス単価500円×10枚分-手数料150円×10枚分÷48時間なので、80円以下です(笑)

私は思い切って、
「これ以上は付き合いきれないので、どうしても続けるのであれば追加料金を払って下さい」と伝えました。

すると、
「一度引き受けた仕事を投げ出すのは最低だ。追加料金は払わない。ここで終了したら低評価をつける」
と言われました。

私は「これはもうキャンセルするしかない」と思いました。

そしてその時、失敗に気付きました。
私は10枚分の作業を一つの依頼として進めていたので、キャンセルすると9枚分の納品済みの料金すら貰えないのです。

一つの依頼につき一枚の作業で進めて、一件ずつ取引を完了していれば
最後の依頼をキャンセルしても9枚分の対価は得られたのに、まさに骨折り損のくたびれ儲けです(笑)

ココナラ運営に相談したところ、
「双方で話合って解決して欲しい」としか言って貰えなかったので、私は取引をキャンセルし
(ココナラは出品者にキャンセルの権限があります)
「納品済みの画像は対価を頂けていないので使用はお控えください」と伝えて、
そのリピーターさんをブロックしました。

今思えば、もしかすると最初からそれが狙いだったのかもなあ…とも思います。
最後にわざと無茶ぶりをしてキャンセルを促し、無償でサービスを提供させる…という意味です。
(※この失敗談は相手がいる話なので、一部事実からの変更箇所を含みます)

それ以降、私は一度に複数の案件はココナラでは引き受けず、案件毎にサービスを購入してもらう事にしました。
ココナラを試してみたい…!という方は私の失敗を活かしてもらえれば幸いです。

サービス外の依頼をされるお客さんを減らす方法

サービス範囲外の依頼をしてきたり、無茶をいうお客さんは
サービスの価格設定を引き上げると遭遇する確率がかなり減ります。

そのあたりを考慮して、あえて高めの価格設定にしておくのも良いと思います。
また、安価で出品したい場合は
「修正は○回までです」…などと説明文に記載しておくのも良いでしょう。

出来る限り価格設定を下げた上で、
「修正は受け付けません」というのもアリだと思います。

お客さんも、自分にとって魅力的でなければ他の方のサービスを検討するだけなので
ココナラのサービス内容は出品者次第!です。そこが面白いところでもあります。

またサービス外の要求でも、その分納得できる対価を払ってくれるお客さんであればウェルカム!
というパターンももちろんあると思うので、自分が購入側の場合は
サービス購入前にDM(ダイレクトメッセージ)機能で質問してみると良いかもしれませんね。

音信不通になるお客さんがいる。

これはココナラに限った話ではないのですが、
よくあることです。

ココナラの場合はサービスの説明欄に
「納品後、◯◯時間以内にご連絡がなければクローズします」…といった一文を加えておけば良いと思います。

クローズとは「取引終了」という意味です。
ココナラは出品者側に取引終了の権利があるので、
「納品後に音信不通になっても、出品側は困らない」という状況を作れば良いわけです。

そのせいで低評価を貰う事もあるかもしれませんが、
大抵の場合は、日常生活の中で依頼した事自体を忘れていたり
納品物には満足したものの、その後のやり取りや評価作業を面倒くさがって放置…というパターンが多いと思います。

また全く別の理由として、
購入者が「仲介業者」の為…というパターンもあります。

「仲介業者」とは
例えばココナラ外でクライアントから1万円で仕事を請け負い、ココナラで500円のサービス出品者にその仕事を依頼して、
差額9500円を自分の利益にする…という感じの業者さんです。

そういうお客さんの場合、
納品後に大元のクライアントに「この納品物で満足ですか?」と確認する必要があるので、
どうしても返信に時間がかかるのです。

そういった業者さんの捉え方や付き合い方は人それぞれですが、
私の場合、「クライアントさんと良い出会いを作り、本業に繋げたい」というのがココナラの利用目的なので本末転倒ですし、
大元のクライアントさんには
「この納品物はヤクモレオが作った」という情報も伝わらない可能性も高く、納品物の権利面でも不安が残ります。

それにココナラの安価な価格設定で下請けの仕事をするぐらいなら、
本業の広告代理店さん経由のお仕事の方がはるかにお金になりますし、権利面もしっかりしています。

そういった、ココナラで下請けを探す仲介業者さんを遠ざける為にも、
「◯◯時間以内に返信がない場合はクローズします」という一文をサービス説明に加えるのは役に立つと思います。

さて、思いの他、長くなってしまったのでまた次回に続きます!

次回は著作権などについても触れているので、ココナラそのものに興味の無い方にも
参考になるところがあるかな?と思います。

ちなみに、
こちらが私のココナラのページです!

本業のお仕事でいっぱいいっぱいの時は、
ココナラのサービスは受付を一時停止にしている事があります。
停止になっていた場合は、ホームページ経由でご連絡下さいませ!

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