X-Particles&メンテナンスって何?

「INSYDIUM LTD」のサイトを拝見すると
X-Particlesはバージョン4以降、メンテナンス制になった様です。

※この記事は「INSYDIUM LTD」と「greyscalegorilla.com」の
サポートに問い合わせた上で書いていますが、
認識違いやタイミングによる制度変更などの可能性もあります。
参考程度とお考え頂き、ご自身でサイトをご確認下さい。

※この記事は概要の説明であって、チュートリアルではございません。

X-Particlesってなに?

まずX-Particlesが何かというと、Cinema4D用のサードパーティ制パーティクルプラグインです。
XpressoなどのCinema4Dの深い知識が無くとも複雑な演出が作れます。
炎、煙、爆発、流体、クロスシミュレーションなどさまざまな魅せ方が出来ます。

この動画は私が過去に練習で作ったものです。公式の作例動画はもっとオシャレです(笑)

どこで買えるの?

・INSYDIUM LTD 
価格…540ポンド=78840円

・greyscalegorilla.com 
価格…700ドル=78400円

共にブラックフライデーなどにセールをする事があります

セール中はINSYDIUM LTDの方が割引が大きく、
greyscalegorilla.comから買う方が割高な印象です。

ただし、greyscalegorilla.comから買うと、
・30のシーンファイルが付属
・GSG CONNECT SLACK CHANNELへのアクセス権が貰える
というメリットもあります。
(私はINSYDIUM LTDで購入した為、詳細は分かりません)

また、メンテナンスは上記のどちらでライセンスを買ってもINSYDIUM LTDから購入となる模様です。

何が変わったの?

これまでは最新バージョンが出たら代金を払ってアップグレードしていく形でしたが、
今は『メンテナンスに入っている間なら、いつでも最新バージョンが使える』
という形になったようです。

ちなみにメンテナンスはライセンス購入時に自動的に12ヶ月分が付属します。
なので、ライセンス購入後の一年は最新バージョンが使えます。

また、メンテナンスを購入せずとも購入したX-Particles自体はずっと使えます。
ただ最新バージョンが使えないだけです。

Cinema4DのMSAと似たようなものかもしれませんね。

メンテナンスとは?

12ヶ月の間、サポートとアップデートを受けられる権利の事です。

メンテナンス期間の考え方

メンテナンス期間の考え方について、自分のケースで説明してみます。
※私のケースなので、購入時期でタイミングは変わります。

私は2017年の12月にX-Particles4を買いました。
最初のメンテナンスはそこから12ヶ月分なので、
2018年の12月以降に切れます。

とはいえ、現在は周知のためなのか猶予期間が設けられていています。
期限が切れた後も3か月は最新バージョンが出た場合にDL出来ますし、サポートを受けられます。
新たにメンテナンスを購入する事も出来ます。

つまり私の場合は
2019年の3月まではサポートが受けられ、最新バージョンのX-Particlesが使えるわけです。

それ以降…2019年4月以降は
最新バージョンのX-Particlesがリリースされても、アップデート出来ません。

メンテナンスを買えばアップデート出来ますが、
新しいメンテナンスの開始は
『メンテナンスを購入した年月からのスタート』ではなく、
『メンテナンスが切れた時点からのスタート』になる様です。

なので、4月にメンテナンスを買っても翌年の4月までではなく
2018年12月から2019年12月までのメンテナンスとなるわけです。

これは、例えば
2019年の11月にメンテナンスを買う場合、
実質2年分のメンテナンス費用を払う必要が出てくるというわけです。
何故なら11月にメンテナンスを買っても、一ヶ月後の12月には切れてしまうからです。

そして、2019年12月以降になってもメンテナンスを購入しなかった場合には
メンテナンスを購入出来る権利が失われます。

最新バージョンのX-Particlesを使いたかったら、
X-Particlesのライセンス購入し直しとなります。

メンテナンスの費用は?

メンテナンス費用は以下の通りです。
X-Particlesは180ポンド=約26280円
Cycles 4D(後述)は90ポンド=約13140円
インシュリンメンテナンス(上記2つのセット価格)は230ポンド=約33580円

※円換算は全て2018年9月17日のレートです。

結局、X-Particlesを快適に使いたかったら、毎年メンテナンス購入は必須って事になりそうですね。

私の場合、
adobe CC、CINEMA4DのMSA、REDGIANT Universe、Substance Painter、etc…
といったサブスクリプション代金を払っているので、年に20万円近くかかっています。
なかなかの金額なので使用頻度の低いものは切り捨てる勇気が必要かも…しれません。

初めてX-Particlesを買うぞ!という方へ

最後に、これからX-Particlesを買うぞ!
…という方にお伝えしておきます。

まず、先ほど何の説明もなく記載した
「Cycles 4D」ですが、これが何かと言いますと
Cinema4Dの標準レンダラーよりもずっと高速に、
X-Particlesで作ったプロジェクトなどをレンダリングをしてくれる外部レンダラーの事です。

外部レンダラーは「Cycles 4D」の他にも、「Octane render」「V-Ray」「Redshift」など色々あります。
これらを使うには別途、高性能なGPU(グラフィックボード、ビデオカード)が必要です。

私は外部レンダラーも高性能なGPUも持っていなかったので、
ここ一年、CINEMA4Dの標準レンダラーで、X-Particlesを用いたプロジェクトもレンダリングしてきました。
その結果、思った事があります。それは…。

下記の動画のタバコの煙はX-Particlesで素材として制作したものをAeで重ねているのですが、
約1分のシンプルな煙の素材を標準レンダラーで書き出すのに、10時間かかりました

はいそこ、「こんなのAfterEffectsのparticularで作ればいいじゃん!?」とか言わない!(汗)
ちなみにバックの街の煙はparticularで作りました(笑)

「練習で試しに使ってみよう!」と思っても、
レンダリング結果が出るまでにあまり時間がかかると、結局使うのが億劫になり宝の持ち腐れ…となりかねません。

「Cycles 4D」はX-Particlesに最適なレンダラーなので、
レンダリング時間が圧倒的に短くなる様です。私も今年セールがあれば買おうと思っています!

X-Particlesを買ったら元を取って使いまくるぞ!
…と考える方は、素直にCycles 4Dも一緒に買った方が賢いかもしれません(汗)

X-Particlesが気になっていた方の参考になれば幸いです!

□Cycles4Dについて現状理解している問題点(2019年4月11日追記)

NABセールによってX-particlesとCycles4Dが半額セールを行っています。
そのおかげもあってこの記事の閲覧数が伸びているので
現状私が理解している、Cycles4Dの問題点について追記しておこうと思います。

問題点1 レンダリング結果の表示がおかしくなる

「Cinema4D R19と旧Cycles4D」の組み合わせでは問題なかったファイルでも
「Cinema4D R20とアーリーアクセス版Cycles4D、または最新版Cycles4D(Build321)」で開くと
上記画像右のように描写がおかしくなる場合があります。
(※これはR20の問題ではありません)

また、Cycles4Dのマテリアルパック「Starter Pack」のマテリアルの一部も同様で、
そのマテリアルを適用するとオブジェクトの位置がおかしくなってしまいます。

上の立方体の位置がレンダリング結果では奥にずれています。

この問題について、INSYDIUMに問い合わせますと
「Cycles4Dのコアが更新されてディスプレイメント用の新しいノードが追加されたせい」とお返事を頂きました。
「変位」を表示するには「Math」を使用するか、
Mathノードの変わりにDisplacementノードを使用する事で解決するようです。

ノードを使ったマテリアル編集に慣れた人であればピンと来るかもしれませんが、
残念ながら標準マテリアルしか使っていない私にはこの説明だけでは理解できませんでした。
要勉強ですね…どなたか分かる方がおられましたら、教えて貰えますと嬉しいです(汗)

問題点2 「Cycles4D」がUIウィンドウに2つ並んで表示される。

私の場合UI上部の「プラグイン」の右に「 Cycles4D」の項目が表示されておりますが、
この「Cycles4D」が2つ並んで表示されてしまう場合があります。

これはINSYDIUMの配布している、古いプラグインをR20環境で動かすプラグイン…
「Bridgeプラグイン」を外す事で解決するようです。
または、アナウンスはされていないのですが「Bridgeプラグイン」は何度かアップデートしてバージョンが変わっているので、
新しいバージョンをDLして入れ直してみると直るかもしれません。

追記分のまとめ

この2つの問題点について記載するのは自分の無知が理由の場合もあるので迷いましたが、
C4Dユーザーのツイッターフォロワー様にご協力いただき、
私の環境以外でも発生する事が確認できましたので載せる事にしました。

また、余談ですが
私は「Bridgeプラグイン」がリリースされた頃、インストールしている状態でC4Dを使うと
「Bridgeプラグイン」のエラーメッセージが頻発してよくフリーズしてしまいました。
同じ状況の方がおられましたら、最新版「Bridgeプラグイン」をDLして試してみると良いかもしれません。

参考になれば幸いです。

2019年11月28日追記

記事を書いて1年が経ちました。
C4DもR21がリリースされ、X-particlesもCycles4DもR21に対応しています。

現状、「Bridgeプラグイン」は無くても問題がなくなったようです。
また、Cycles4Dの問題も解決されている模様です。

他に注意点としましては、
「INSYDIUMメンテナンス」(X-particlesとCycles4Dのメンテナンスセット)を
購入すると、Cycles4Dのメンテナンスの残り期間は
X-particlesのメンテナンス残り期間と同じになるように調整されるようになっています。
どちらも12ヶ月伸ばしてくれた方がありがたいのですが…。
ご購入の際にはお気をつけ下さい。

 

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